主体的に取り組む刑事裁判
代表弁護士川口崇は、刑事司法制度のあり方に問題意識を持っています。
横浜家庭法律事務所の手帖📓ブログでは、刑事被告人やそのご家族が使用できる書式・テンプレートを無償公開しています。私選弁護を依頼できなくても、必要に応じてご活用ください。
【DIY刑事裁判、公開の経緯】
日本の刑事弁護は、国選弁護が約8~9割を占めています(日弁連弁護士白書:刑事弁護人(被告人段階)選任率の推移(国選・私選別)参照)。多くの国選弁護人が、極めて低廉な報酬にもかかわらず、懸命に弁護活動にあたることで、日本の刑事司法は何とか維持できている状態です。
一方、刑事被告人は、国選弁護人を指名できず、ランダムで選任されます。そのため、弁護人に弁護活動のすべてを委ねることができない場合もあり、被告人や家族が、自身の権利を守ることが必要になることもあります。
代表弁護士の川口崇は、神奈川県弁護士会において、新人弁護士教育を実施してきた経験から、全国の初心者弁護人のために、ブログで弁護士向けの各種書式を公開してきました。仲間の弁護士からご好評をいただいています。
これに加えて、保釈・証拠意見の分野で、刑事被告人本人や家族が、主体的に刑事裁判に取り組めるように、新たに「DIY刑事裁判」と称して、書式・テンプレートを公開しました。外国人向けに英語ページも公開しています。
これまで、刑事弁護人が、刑事被告人本人向けの書式・テンプレートを公開する活動はほとんど見られませんでした。先進的な取り組みです。
刑事被告人本人や家族が、全国で書式を使うことにより、権利を守り、ひいては、閉塞的な日本の刑事司法制度が変化するキッカケになることを祈っています。